第17回「目からウロコがはぎ取れる! 経営に役立つポイント」

~会計クイズ編(損益計算書)~

こんにちは! エースラボの布川昭文です。                     
普段は「出張経理課長」として、契約企業様の日々の経理処理や毎月の状態把握に欠かせない月次試算表作成のお手伝い、さらには資金繰りや、資金調達に関わる支援業務を行っております。                                  
今回は、損益計算書から簡単なクイズを出したいと思いますのでチャレンジしてみてください!基本をベースにしておりますのでそんなには難しくないと思います(解答と解説は最後に記載しております)。

1.売上高とは何ですか?
売上高は、企業が特定の期間内に商品やサービスの販売から得た総収益の金額を指し、以下のような式で表すことができます。〇に入る言葉は何でしょうか。

売上高=単価×〇〇〇〇

2.次のうち営業利益はどれですか?
a)売上総利益-販売費及び一般管理費
b)売上高-経常利益
c)経常利益-販管費
d)売上総利益+経常利益

3.企業が支払った利息や税金を差し引いた後に残る利益は?
a)営業利益
b)当期純利益
c)経常利益
d)売上総利益

4.「販売費用」には以下のうちどれが含まれますか?
a)広告宣伝費
b)支払利息
c)売上割引
d)減価償却費

5.減価償却費を計上する目的は?
a)資産の価値を上げる
b)企業の純利益を増加させる
c)資産の実態に基づいた経費を認識する
d)税金を軽減する
6.支払利息が多い場合、どのような影響がありますか?
a)当期純利益が上昇する
b)当期純利益が低下する
c)売上高が増加する
d)預金残高が増加する

7.売上総利益が高いということは何を示しますか?
a)生産効率が低い
b)製品の販売価格が低い
c)製品の原材料や生産コストが低い
d)収益性が低い

8.営業利益率は次のうちどれに対応しますか?
a)売上高÷営業利益
b)営業利益÷売上高
c)売上高-営業利益
d)営業利益×売上高

解答と解説はこちら
1.販売数量(もしくは数量)
「単価」は1つの商品やサービスの価格であり、「販売数量」はその期間内に販売された商品やサービスの総数です。このように売上高を細分化することで、事業計画立案等に役立ちます。

2.a)売上総利益-販売費及び一般管理費
第2問は「営業利益」についての設問です。損益計算書には5つの利益があります。①売上総利益:粗利益とも呼ばれます。売上高から売上原価を差し引いた利益です。②営業利益:売上総利益から販売費及び一般管理費(販管費とも呼ばれます)を差引いた利益。本業における営業力によって稼ぎだした利益です③経常利益:営業利益+営業外種液-営業外費用で求められます。④税引前当期純利益:経常利益+特別利益-特別損失。税金を支払う前の利益になります。⑤当期利益:税引前当期純利益から法人税等を差引いた利益。これが最終的な利益になります。

3.b)当期純利益
上記解説参照。

4.a)広告宣伝費
販売費は、企業が商品やサービスの販売を促進するために支出する費用のことです。これには、営業活動や販売促進活動にかかる様々な経費が含まれます。販売費には、広告宣伝費、販売員給与、配送費等が含まれています。

5.c)資産の実態に基づいた経費を認識する
減価償却費は、企業が有形固定資産(例:機械、設備、建物など)の価値が経年劣化することを考慮し、その減価償却(価値の減少)に基づいて会計上の費用として計上する金額を指します。減価償却費は、企業がその有形固定資産を使用して収益を得る過程での経済的価値の消耗を反映しています。減価償却費の主な目的は、企業が有形固定資産を使用することで生じる経済的価値の消耗を認識し、その費用を適切に配分することです。これにより、有形固定資産の取得に関連する費用を長期間にわたって計上し、会計上の費用として認識します。

6.b)当期純利益が低下する
支払利息は営業外費用に含まれるコストです。コストが増えると利益は減ります。

7.c)製品の原材料や生産コストが低い
売上総利益は、売上高から売上原価を差し引いた利益です。売上総利益が高いということは、売上原価が低いことを意味します。業績が良い場合、魅力的な製品、サービスを低コストで実現できています。一方、業績が悪い場合、売価が高すぎると市場が判断しているといえます。

8.b)営業利益÷売上高
営業利益率は、企業の営業活動に関連する利益の割合を示す指標です。具体的には、営業利益を売上高で割ったものです。営業利益率は、企業が営業活動を通じて獲得した利益のうち、売上高に占める割合を示します。営業利益率の高低は、企業の営業活動の効率性や収益性を評価する上で重要です。一般的に、高い営業利益率は、企業が効率的に経営され、売上高から十分な利益を生み出していることを示します。トヨタ2024年第3四半期(連結決算ベース)では12.5%となっております。逆に、低い営業利益率は、企業の営業活動が効率的でなく、利益率が低い可能性があります。

今回はここまで。次回もお楽しみに!

ABOUT US
布川 昭文
中央大学経済学部卒業後、東証一部上場企業の建設会社に入社。支店経理、本社人事部で勤務。その後、会計事務所、シンクタンクにてスタッフ系業務全般及び調査・研究業務に携わる。シンクタンク時代には流通業の経理担当者向けのセミナー講師を定期的に務めた。また、2005年共著にて「経営計画・利益計画の立て方進め方(ISBN-10:4534039751)」執筆。 2021年 エースラボの理念「中小企業のパワーアシスト」に共感し参画。いままで様々な企業の業務改善に携わる。趣味で合唱をたしなみ、ベートーヴェンの第九をこよなく愛する。週末、ぶらぶらとドライブしながらの温泉巡りをすることもすき。