私は2015年53歳のときに胃がんが見つかり 胃の2/3を切除する手術を受けています
そのせいで 食事をしたあとはたいてい30分くらいは体調が悪くて動くことができなかったり
逆に仕事に集中しすぎて食事や間食を抜くと 血糖値が下がってフラフラになったり
まあ 何にもない人よりは いろいろと大変なので 健康とは言いがたいところがあると思います
最近「人生100年時代」なんてことが言われてますが こんな私の寿命はいったいどうなるんでしょう?
それでも私は自分が100歳まで生きると思ってますし そういう前提で生きています
それはなぜかというと ここ最近のすごい医学の進歩がしばらく続くと信じているからです
もちろん 未来のことはわかりませんから 歩行中トラックにひかれるとか 足を踏み外して階段から落ちるとかの不慮の事故や
心臓や脳の病気で急死するとか 油断してたら胃とは違うところのがんが進行していてとか
そんなことで100までどころか あと数ヶ月後にはいなくなっているかもしれません
でもやっぱり 私は自分が100歳まで生きると思ってますし そういう前提で生きてます
それは惜しくも2024年1月 食道がんにより65歳で亡くなってしまった 経済評論家の山崎元さんがだいたいこんなようなことを言ってからです
「自分が70くらいで死ぬかもしれないけど それを前提に人生設計をしたら 想定より長生きしてしまった場合 なかなか悲惨なことになる」
「じゃあ 100までの人生設計をしていて その前に死んでしまったらどうするんだと聞かれても その時自分はもうこの世にいないわけで どうする もこうするもないから 考えなくて良い! 子孫と国が全部使ってくれるだろう」
これを言ったとき 山崎さんはご自身の病気に気づいたのでしょうか?
気づく前なら きっと後悔なさらなかったでしょうし 気づいたあとだったら なんとすごみのある後輩たちへの遺言ではないかとおもいます
このブログをお読みのみなさんの大半は経営層だと思うので 老後の資金の心配はそんなにしなくてよいお立場だと思います
でもね 遊ぶか ぼんやりしている くらいしかすることがない という数十年を送るというのは なんかもったいない感じがしませんか?
ここでちょっとお話しが変わりますが 私は現在62歳なので 還暦を過ぎた身となります
「十二支」と「十干」の組み合わせから成る干支(えと)が60年で一巡することから 暦が還るおめでたい年ということで「還暦」 のお祝いをするそうです
私も特にお祝いはしませんでしたが 子どもたちから赤いゴルフバイザーをもらって愛用しています
明治時代の日本人の平均寿命は44歳だったといいますから 昔は60歳まで生きることは稀だったでしょう
平均寿命がどんどん伸びているのに このころの感覚を多少引きずっていることが
まだまだ働ける人を定年に追い込んだり ムリムリ出生率を上げる政策などを生んでいるのではないでしょうか?
(私は長寿社会を達成した国の出生率アップはむずかしいと思います 寿命が長い動物はあまり子供を生みません じゃないと個体があふれてしまいますからね 自然の摂理です)
江戸時代のお武家さんは 早い人で40歳くらいで隠居したそうです
その頃の「人生すごろく」は 人生設計は 「ね・うし・とら」の十二支きざみで こんな感じでしょうか?
12歳で元服(成人)して 24歳で脂が乗りきり 36歳で後進を育て 40歳でリタイア 60歳を迎えることができたら還暦のお祝い
しかし 今は人生100年時代 12年をもっと延長して 20年きざみの人生すごろく 人生設計を考えてみるのも良いと思いますよ
0〜20歳まではまだまだ子どもの親掛り
20〜40歳は社会勉強期間中
40〜60歳は自立した大人としてバリバリ
60〜80歳の間は後進を育成しながら むりのない範囲で自分と社会のために働き
80歳でリタイアしたら悠々自適の気ままぐらし
100歳まで生きたら盛大にお祝い 人のお世話になってあと少し生きる
とこんな感じです
どうです?
若い人がご覧になったら 「えー 老害が増えるだけじゃん」となるかもしれません
しかしこの「新種の老人(遠山正道さん命名)」は 上に書いた通り80歳まで元気でちゃんと働いて自分の食い扶持は稼ぐんです
カラスだって数が増えたら 都会の生ゴミだけではやっていけなくなって 自分で餌を取りに行くと思いますよ
それにカラスは自身のことを害鳥だとは思っていないように あなたも一定の年令になったらそう感じていただけると思います
私はもしあと数年で隠居の身になって のこり40年近くが余生になったら さぞ退屈だろうとおもいます
毎日が日曜日 平日ゴルフ三昧 のんびり庭でも眺めながら お茶をすする
これはこれで楽しいとは思いますが 毎日食べる羽目になったクリスマスケーキのように すぐ飽きてしまいそうです