「経営基盤ってなんだっけ?」 エースラボの答えを再確認
前回は「経営基盤こそが、私たちエースラボの事業領域なんです!」というお話をいたしました。
ここでいったん経営基盤が何かということを復習しますと
・経営基盤は事業活動を支える土台となる、人材、財務、組織、ブランド力など を指します。
・経営基盤がしっかりしていれば、事業の変動にも柔軟に対応でき、長期的な成長を実現することができます。
ということでしたね。
もしかしたら「中小企業にそんなもの必要なの?」「良い商品やサービスがあればお客さんは勝手についてくるし、それにしたがって売上利益も上がるから、そんなもの必要ないよ!ムダムダ!」と感じられる方も多かったかも知れません。
そこで今回は「経営基盤がある世界」とはどんなものか具体的に列挙してみたいと思います。
ちなみにこれは私がトップを務めるエースユナイテッド株式会社で現実に起きていることです。 では行きますよ!
経営基盤がある会社
経営基盤がある会社のお金まわり
・入金予定と実際の入金が、毎回ぴったり合っている。 もちろん試算表の現預金高と通帳残高と現金の合計もぴったり。
・期末の3ヶ月前には、決算の落着がわかっているので、来期に向けて必要な費用をしっかり使って備えることができるし、社員との約束に従った営業利益に基づく期末ボーナスの計算ができる。
・この落着予想と、実際の決算はほとんど誤差がなく、あっても数パーセントでたいていはプラスにぶれる。
・取引銀行に、これからの見込みを聞かれたら今期はもちろん数年先の見通しや計画はもちろん、ネガティブなリスクまで、よどみなく答えられる。
・現預金は十分にあるが、いつでも借り入れを起こすことができるので資金の心配がない。当然返済余力に何の不安もない。
経営基盤がある会社の業務・人事まわり
・社員の能力には多少のデコボコはあるが、仕組みがあるので、みんなが普通にやってくれれば、がんばらなくてもきちんと成果が出る。
・エース社員・キーマンが休んでも、業務がよどみなく流れ続けるので、しっかり有休を取ってもらえる。ちなみに有休の取得率はほぼ100%。ちょっとした家の用事で1時間単位で有休が取れるのは当然のこと。
・社員がスキルアップした結果、万一転職してしまっても、すぐ平常運転に戻れるので社員の成長を心から願うことができる。
・規模・業界平均よりけっこう高い給与水準に社員はある程度納得していて、少なくとも給与面の不満で社員がやめることはない。
経営基盤がある会社の将来の展望
・自動運転で会社が運行されているので、トップは目の前のことにほとんど注意を払う必要がなく、常に5〜10年先のことを考えて行動している。
・自分が今日死んでしまっても、その瞬間から数年間は会社が平常通り回り続ける自信がある。
・幹部社員や、自分の親族が卓越した新事業のアイディアを持っている場合、会社の経営基盤の一部を使ってもらえばすぐにでも事業を始めてもらうことができる自信がある。
・後継者はだれでも良いが、もし子孫が継ぐ場合、自分ほどの経験や見識がなくても、本人の気持ちさえあれば安定して経営できる基盤がすでにあるので、M&Aで会社を手放すことを考えなくてもいい。
・むしろ資金調達さえできれば、こちらがM&Aで他の会社を買収してより良い会社にできる自信がある。
皆さまの会社はいかがですか?
「もぉ沢田さん いまさらなにいってんの? そんなの当たり前でしょ!」
そう感じた方は、すでに経営基盤がある世界にお住まいの皆さまです。
「なにいい加減なこと言ってんの? そんなこと中小企業でできるわけがないじゃん! 自分の力をひけらかすためにモリモリに盛ってるんじゃないの? まあ、そんなことになったらホントに良いけどさぁ・・・」
そう思われた方、実はこれでも私、だいぶ抑えめに書いているんですよ。
どちらかと言えば目立つのが苦手なほうなものですから・・・
経営基盤の構築は才能・センスと言うよりは知識でありスキル
それに、経営基盤の構築はただの知識で、「才能」というほどのものでもないと思います。
やり方さえわかれば、「な〜んだ、そういうことね」というものです。
おそらく経営基盤がある世界にお住まいの皆さまからすれば、当たり前すぎてまるで空気のように目に見えてないはずです。
経営基盤がある会社は「不安」がない会社
経営基盤があると、不安がありません。
逆に経営基盤がない世界を想像してみるに、まるで空気の薄いところにいるようで、不安で息苦しいものだと思います。
いやいや、想像ではなく私もかつて実際そこに住んでいたので、その不安さはよ〜くわかります。
なんならその不安のせいで、6年もうつ病の薬を飲むことになったくらいです。
経営基盤がある世界は、土壌の良い畑のようなもの
どんなに良い作物の種や苗(良い商品・サービスや人材、つまりヒト・モノに該当します)を持っていても、痩せた土地では収穫は知れたものになってしまいます。
しかし土壌の良い畑(経営基盤、つまりカネ・仕組みなどに該当します)なら、これまでにない収穫を上げることができます。
また土壌が良ければ、また別の作物(新商品・新市場に該当します)を植えてもきっといい収穫が期待できるでしょう。
ようこそ「経営基盤」がある世界へ!
トップが不安を持ちながら経営している会社には未来の展望がありません。
なぜなら不安が将来への期待を上回り、せっかくチャンスがあっても行動することができないから。
でも不安がなくなれば、自然と将来に向けた思考を実行に移すことができるようになるものなのです。
もしもあなたが経営基盤がない世界にお住まいで、経営基盤がある世界に住んでみたいと思われたなら、ちょっと覗いてみませんか?
こちらの 問い合わせページ から面談希望のご連絡をいただければ、いつでも私が経営基盤がある世界ツアーにご案内いたしますよ。
追記 経営基盤があるもう一つのメリット 不安のあまり社員にコミットしすぎたり断絶する必要がない
中には不安のあまり、「社員のため」と過剰にコミットしすぎていて、表では相手にしてもらっているけど、裏では逆にシラーッとされてしまったり
過去それで痛い目にあったのか、冷たい社長を演じ、社員のことを考えないことにしすぎて、わざわざ反感を買っていらっしゃるかたも多くお見受けします。
(というかこれ、経営基盤のない世界に暮らしていた私のことです)